【腕時計入門#02】時計の「りゅうず」ってなに? いったい何の役に立つ? 時刻調整以外にも「なくてはならない」必要な機能とは
腕時計の側面についているボタンのような形状をしたパーツは「りゅうず」と呼ばれ、時刻調整のほかにも過酷な環境で使用されるダイバーズウォッチで重要な役割を持っています。シンプルな形状にも関わらず、なくてはならない機能性を持つ「りゅうず」の秘密に迫ります。
りゅうずにはたくさんの機能がある!?
アナログ式の腕時計 スーパーコピーには、サイドに「りゅうず」というパーツが取り付けられています。りゅうずは漢字で「龍頭」と書き、龍の頭に似ていることからこの名前が付けられました。
ちなみに英語では、王冠に似ていることから「クラウン」と呼ばれています。
そもそも、りゅうずの役割は腕時計内部の機構操作です。りゅうずにより時刻やカレンダー操作などが可能になっており、時刻やカレンダーの調整は、一般的な腕時計ではりゅうずを引き出したのちに回転させることで調整できます。
また、りゅうずは時刻やカレンダーの設定以外に、「時計の防水性」を高める役割を果たしています。そのため、りゅうずはマリンスポーツや潜水の用途で利用される「ダイバーズウォッチ」においても活躍します。
ダイバーズウォッチには耐水性や気密性が求められ、ほとんどに「ねじロックりゅうず」が採用されています。
ねじロックりゅうずは、ねじ込み式で強固に固定できる構造になっており、誤ってりゅうずが引きだされ時刻が狂うことを防ぎます。また、厳しい使用環境でも高い防水性が保たれるように設計されたものです。
ねじロックりゅうずのほとんどは、反時計回りに回すとりゅうずが飛び出してロックが外れる仕組みで、あとは一般的な腕時計と同様に引き出してから調整が可能となります。
調整が終了したらりゅうずを押し付けて、時計回りに回すとロックがかかる仕組みです。
このロック機構があることで誤作動の防止や高い防水性を誇り、時計内部への水の侵入を防ぎます。
ただし、高い水圧がかかる状況下において、ねじ込み式だけでは不十分なことが想定されるため、ダイバーズウォッチで高い評価を誇るセイコーでは、「Oリング (ゴムパッキン)」が使われるようになりました。
もちろん、りゅうずに「Oリング」を装着しているだけではなく、ねじ込んだ際に適切な圧縮率を保ち、高い防水性を発揮するよう計算して設計されています。